コラム

麦焼酎はおすすめの焼酎!麦焼酎の魅力や選び方をお伝えします

焼酎は原材料によって種類が異なります。
主に一般的に飲まれている焼酎は米焼酎、芋焼酎、麦焼酎の3種類です。
それぞれが持つ味わいや特徴がありますが、なかでも地域、蔵ごとに特徴が確立しており、幅広い層で楽しめる焼酎でしょう。
この記事では麦焼酎の特徴や飲み方、選び方のポイントを簡単に紹介します。

 

麦焼酎とは

麦焼酎とは、麦を主な原料として製造された焼酎のことです。
代表的な麦焼酎の産地として、長崎・大分・宮崎・鹿児島・福岡・八丈島等が挙げられます。

・長崎県  長崎県壱岐(いき)は「麦焼酎発祥の地」と言われ、古来より、米麹と麦による壱岐独特の製法で麦の香りと米麹の柔らかな甘みと深い味わいが特徴の焼酎です。歴史が非常に古く壱岐は国税庁の地理的表示に登録されています。

・大分県  大手麦焼酎蔵の印象が強いかもしれませんが、麦焼酎一本の小さな個性蔵も多々存在する麦焼酎銘醸地です。大分麦焼酎は、大分県酒造組合の地域団体商標で、原料が麹を含めて麦100%で造られる焼酎の証です。

・宮崎県  芋焼酎が盛んな県ですが、鹿児島県の芋、大分県の麦焼酎文化に加え、栽培作物に恵まれた環境にあるため、麦、米など多数の焼酎があります。その中でも、個性が強い本格的な麦焼酎があり、芋と共に醸す蔵が多いで

・鹿児島県 芋焼酎や奄美の黒糖焼酎が有名ですが、様々な味わいの個性派本格麦焼酎がしっかりと醸されています。芋と共に醸す蔵が多いです。

・福岡県  実は麦焼酎が非常に盛んな地域。元来、麦焼酎の先進県といっても過言ではありません。様々な個性派麦焼酎があります。

・八丈島  薩摩からの流人が焼酎を伝承したことが島酒の原点。特徴は麦焼酎・芋焼酎のブレンドや麦麹+芋など様々な味わいの酒があります。

 

麦焼酎の選び方

ここでは、麦焼酎の選び方についてお伝えします。

 

先ずは蒸留方式の違いを知る

単式蒸留(焼酎乙類といえばわかりやすいですね)

「本格焼酎」とも呼ばれ、芋や麦、米、黒糖、酒粕やその他指定成分と麹を使用し発酵、蒸留後アルコール45度以下の焼酎を指し、原料由来の個性的な芳香や風味を持った焼酎が生まれます一般的に麦焼酎とはこちらです。

 

連続式蒸留 (焼酎甲類といえばわかりやすいですね)

糖蜜等を原料に水や酵母を加え発酵させ連続して蒸留することで、原料の風味を取り除きクリアなアルコールを作ります。主にチューハイやサワー等の割り材として使用されることが多く、度数は36度未満です。
麦は甲類乙類を共に混和したタイプがあります。
・蒸留とは
醪(液体)を加熱し、揮発させてその蒸気を冷却して液体にする方法です。蒸留酒というカテゴリーで他にウイスキーやブランデー、ウオッカ、ジン、ラム、テキーラ等も同じ蒸留酒です。

 

本格焼酎(単式蒸留)の蒸留方法は2種類に分けられる

常圧蒸留

古代から脈々と受け継がれてきたオーソドックスな手法で、醪に熱を加え、その蒸気を集め、冷やして液化するシンプルな蒸留方式です。蒸留釜は通常気圧の約100℃の沸点で蒸留させ、原料の風味をしっかりと引き出します。

 

減圧蒸留

名前の通り、蒸留釜の気圧を下げることで沸点を低く設定し蒸留する手法です。50℃程度で沸騰させ蒸気を冷却して液化。温度が低いため抽出する成分も少なくライトで軽快な味わいになります。

 

麦のおおまかな4つの味わいパターンで選ぶ

当てはまらない場合もありますが簡単に大きく分けて4つに分けました。

① 麦の風味がしっかりタイプ
常圧蒸留。麦の特長や味わいを表した麦の最も基本的なタイプ。
② ライトタイプ
減圧蒸留で麦の風味を軽快に表現した軽やかタイプ。
③ 麦チョコタイプ
常圧蒸留。麦の品種等(裸麦や焙煎麦)によって麦チョコの様な香ばしさを表現。
④ 樫樽タイプ
樫樽の風味と麦の風味と重なりより味わいと深みが出る。
それぞれの蔵ごとの特徴や方針が酒質によって変わるので、同じ常圧や同じ減圧でも味わいの違いを楽しめます。

 

飲み方で選ぶ

麦焼酎は、お好みの飲み方に合わせて選ぶことも楽しみ方のひとつです。

大まかな選び方の基本を記載します。

 

お湯割りが飲みたい場合

先ずは原材料の風味をしっかりと感じるオーソドックスな常圧蒸留タイプがお勧めです。

相性ありますが麦チョコタイプや減圧のライトタイプも湯割りで相性が良い酒もあります。

 

水割りが飲みたい場合

軽やかに感じる減圧タイプや、常圧と減圧をブレンドした穏やかなタイプが映えるのではないでしょうか。

また水で割ると冷えた分味わいが蕾むので麦チョコタイプのしっかりとした味わいで飲んでも良いでしょう。

 

炭酸割りが飲みたい場合

常圧蒸留タイプが合わないとはいいませんが、減圧蒸留の軽やかさの方が麦の場合は炭酸の爽やかさと相性は良いと思います。

樫樽等のアクセントが付いた焼酎でも良いでしょう。もちろんこの限りではありませんが、色々探ってみることも面白いですね。

 

ロックが飲みたい場合

常圧・減圧タイプどちらも相性は良いでしょう。

しっかり常圧タイプならば麦の芳醇な香りや甘さが立つタイプが良いでしょう。

氷で冷たくなると味わいや香りが感じにくくなるのでしっかりと味わいを感じるタイプがお勧めです。

また減圧のライトタイプも軽やかながらもダイレクトに味わいを感じる事が出来ます。

 

ストレートが飲みたい場合

麦焼酎の風味をダイレクトにそのまま味わう場合にストレートが良いでしょう。

常圧・減圧どのタイプでも楽しめます。また冷凍庫で冷やした原酒タイプをチビリチビリ楽しんだり、樽貯蔵タイプなども良いでしょう。

麦焼酎そのものの味わいや香りをダイレクトに感じたいのであれば、ストレートやロックも良いですが麦の風味の広がりや香ばしさを更に感じ、食中で楽しむならばやはりお湯割りがお勧めです。

お湯割りを飲むと食との幅が広がり、焼酎の幅も広がります。

冷えた酒だけ進むとついつい空酒で杯が進む方が多いでしょうが、温かい酒は口中の料理の脂をキリ、唾液を分泌させ、食を欲しながら飲むので、身体にも優しく食が進む飲み方です。

食と共に味わってください。
水割りは飲みやすくすっきりとした味わいに仕上がります。炭酸割は爽快感を楽しんで下さい。
また、よりまろやかな味わいを引き立てるには、焼酎と水を事前に混ぜて寝かせておく前割りという方法があります。

ひと手間かける手法ですが、ぜひ自宅でも取組んでみては如何でしょうか?

保管は瓶でもペットボトルでも、焼酎5、軟水ミネラルウオーター5で割り、一晩以上寝かしてください。焼酎と水がしっかりと馴染み、そのままお燗をするか冷やすかで気楽に楽しめます。

その場で割るスタイルはあくまでも簡易的に美味しく飲める手法です。

作ってしまえばこれほど楽で美味しい飲み方はありません。お燗でついつい飲みすぎる日々です。

 

麦焼酎は幅広い層から人気のお酒!

いかがでしたでしょうか?
麦焼酎の概要や選び方がご理解いただけたと思います。
麦焼酎は麦の甘さや香ばしさ、樽の香りや、軽やかさ等、味わいにバラエティさがあり楽しさがあります。

お酒好きな方にも、焼酎はあまり飲んだことがないという方にもおすすめできるお酒です。

 

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