コラム

焼酎の賞味期限はいつまで?

焼酎は様々な銘柄があり、知れば知るほど色々な種類を試したくなるものです。

気がつけばたくさん買ってしまったという人も多いでしょう。

お酒が好きな人は、友人や知人から焼酎をお土産にいただくことが多く、家にずらりと並んでいるケースもよくある話です。

しかし、一度に飲めるものではありません。

そこで気になるのが、焼酎の賞味期限です。

こちらの記事では、焼酎の賞味期限についてご紹介します。

自宅にある焼酎がいつまで飲めるか気になっていた人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

焼酎の賞味期限について

焼酎の賞味期限を知る前に、「賞味期限」について改めてまとめておきましょう。

賞味期限とは、食品が劣化せずに美味しく食べられるタイムリミットをさしています。

つまり、美味しく食べるための期限であり、期限が切れたからといって食べられなくなるわけではありません。

それでは、焼酎を美味しく飲める賞味期限はいつまででしょうか。

 

焼酎には賞味期限がない

結論からまとめると、焼酎には賞味期限が定められていません。

焼酎はアルコール度数が大方20~45度程度と、お酒の中でも高い部類です。

焼酎のようなアルコール度数が高い蒸留酒は、蒸留時に不純物が取り除かれ、度数も高く細菌が生存できず、雑菌繁殖の心配がありません。

その為劣化しにくいので賞味期限は設けられてはいません。

 

焼酎に記載された日付の意味

焼酎に貼られたラベルを見ると、日付が印字されていることに気がつきます。

この日付を見て、賞味期限と勘違いしてしまう人もあるでしょう。

実は、この日付は賞味期限ではなく、蔵元において焼酎が瓶詰めされた年月日です。

これは「詰口年月日」で期限ではありません。

管理上、記載している蔵もあれば、特に記載の無い蔵もあります。

普段飲みで特に気にするものではないでしょう。

従って賞味期限の記載もありません。

 

 

時間が経過した焼酎について

賞味期限の角度から見れば、何年経っても焼酎を飲むことは可能です。

しかし、美味しく飲み続けるためには、正しい保管方法をする必要があります。

続いては、時間が経過した焼酎を美味しく飲むための方法について紹介していきます。

 

未開封の焼酎

まだ封を開けていない状態の焼酎であれば、過敏になることがありません。

とはいえ、長く美味しさを保つためには、最低限の保管方法は押さえておきたいものです。

焼酎は極端に温度が上昇すると、劣化してしまいます。

そのため、気温が極端に高い場所や直射日光が当たる場所は保管場所として相応しくありません。

また、ガスコンロがあるキッチンも、温度差が激しく高温になる可能性があるので、避けることをおすすめします。

 

開封済みの焼酎

封を開けた場合は、焼酎が空気に触れると少しずつですが酸化してゆきます。

通常飲む際の開栓は特に問題は無いですが、普段はしっかりとキャップを閉めて、直射日光や高温になる場所を避けて保管下さい。

また、意外に思う人も多いですが、冷蔵庫での保管も焼酎には適していません。

成分の決勝で白い澱が出来ます。

温度を戻してあげれば溶けてゆきますがバランスが崩れる場合もあります。

未開封の焼酎同様、直射日光も避けて、箱に入れたまま冷暗箇所に保管するようにしましょう。

 

保管方法が正しければ10年先でも大丈夫

正しく保管さえできれば美味しく長期に渡り楽しむ事が出来ます。

時間経過した焼酎は蒸留時に分離したフーゼル油(実は旨味成分)が浮いている場合もあります。

(蒸留後はしっかり取り除く焼酎もありますし、程よく取り除く焼酎もあります)

油の香りがするのでその際は取り除くか、瓶を振り馴染ませ手から飲むかで問題ありません。

ちなみに蒸留酒の熟成変化は日本酒の様にわかりやすい位に大きな味わい変化ほどは感じません。

 

新焼酎の楽しみ方

焼酎は蒸留後、一定の期間を置いて酒質が落着いてから出荷されることが常ですが、特に芋焼酎では蒸留したての新焼酎を出荷する蔵もあります。

粗々しさや澱の結晶であるうすくにごり25度まで加水すればそこまでは感じませんがガス臭(硫黄の様な香り)を感じる事が出来ます。

まさに今だけの旬な味わいです。

(原酒タイプはよりしっかりと感じます)

この旬の味わいを楽しむならば、到着後、目安として数か月程度で飲む事が良いでしょう。

新焼酎独特の香りや味わいの変化は日々変わり徐々に落ち着いてきますので、新酒の個性を味わうならば先ずは直ぐにお召し上がりください。

また新焼酎を開栓後、長期に渡り保管した新焼酎はやや脂成分が酸化する様な香りを感じます。

(出来る限り蒸留したまま出荷する新焼酎の特性から起因することです)未開栓の際は瓶の中で香りは落ち着き、にごりも溶けてゆき、味わいも落ち着いてきます。

せっかくの粗々しさはやや熱めのお湯割りがお勧めで、炭酸割や水割りなどはあまり適していません。

 

 

焼酎は賞味期限を気にすることなく楽しめる

いかがでしたでしょうか。

この記事をご覧いただくことで、焼酎の賞味期限についておわかりいただけたと思います。

基本的に、焼酎は賞味期限を必要以上に気にすることなく楽しめるお酒です。

保管方法には気をつけながら、焼酎の美味しさを長く堪能しましょう。

 

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