【夏酒】夏に呑みたいおすすめ純米酒8選!酒のはしもと代表が語る魅力とは

夏は、気温も高く湿度も上がるため、日本酒よりビールや冷酎を飲みたくなる方もいることでしょう。
また、夏は食欲がなくなることや体調も崩しやすいため、どんな日本酒であれば体に負担なく飲めるのか悩まれる方もいらっしゃるでしょう。

そんな時こそ冷たい酒ばかり飲んで身体や内臓を冷やすのでなく、途中で燗酒やお湯割りも飲んで頂きたいもの。想像以上に身体に優しいと思いますよ。

種類 だけではなく同じ酒でも飲み方を変えれば、そんな夏の気候にもぴったりなものがたくさんあるようです。

そこで今回は、日本酒好きな酒のはしもと特集編集部が夏の気候に合ったお酒をシチュエーション別に、代表の正木さんにお聞きしました。
夏にもおいしい純米酒を飲みたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

正木:(このテーマこそ夏の燗酒といきたいところですが、日本酒の魅力は冷やしても旨い!という声もあります。
冷や酒も交えながらお話させて頂きますね。)

【シチュエーション別】夏におすすめの純米酒

編集部:本日は夏におすすめの純米酒を中心に紹介をお願いします!

正木:よろしくお願いします。
一口に夏に合うお酒といってもいろいろなものがあるので、今回はシチュエーション別でのおすすめや、夏限定のお酒なんかをもってきました。

BBQやアウトドアなどの外飲みにおすすめの純米酒

編集部:夏休みに入るとBBQやアウトドアなどのイベントが多くなりますが、外飲みにも純米酒って合うんですか?

正木:もちろん外飲みが楽しくなるお酒、ありますよ!いつも申しあげますが一般的な食ジャンルすべてに対応できるのが日本酒ですから(笑)
今回は、私がBBQをするときに必ず飲む『神亀SWEET SQUASH』をおすすめとして紹介します。

 

編集部:こちらはどんなお酒なんですか?

正木:埼玉県の神亀酒造が造っているお酒で、瓶内二次発酵による活性濁りです。
麹の自然な甘さと程よいコクが、お肉やタレなど濃厚な食とも相性が抜群です。

また、活性濁りによるガスが発生しているシュワシュワ系のお酒なので、暑い夏でもサクッと飲めます。
濁り部分は食物繊維なので、女性にもおすすめですよ!

編集部:甘いのにお肉にも合うって不思議ですね。

正木:麹の自然な甘みだからこそ、食の味を引き立ててくれるんです。
普通の甘いチューハイとかだと、ケミカルチックな甘さや香りは食を美味しくしませんが、神亀SWEET SQUASHは酒の旨さが食の旨さを引き立てるのです。

編集部:神亀SWEET SQUASHはどんな飲み方がおすすめですか?

正木:これは冷やして飲んで下さい。
また、開栓時注意が必要で、しっかりと冷やした上でキャップを緩めたり閉めたりして少しずつガスを抜かないと勢いよく泡が溢れます。
逆にそれを利用して、勢いよく泡を噴出させることで場を盛り上げるとかもできるんですけどね(笑)

度数も13%で軽やかな口当たり、冷えた酒はアルコール代謝が遅いので、時間をかけて酔いが一気に来ますのでくれぐれも飲みすぎご注意ください(笑)

活性濁りと麹の自然な甘みが感じられる『神亀SWEET SQUASH』の商品詳細はお問合せください。

梅雨のジメジメ時期におすすめの純米酒

編集部:では次に、梅雨のジメジメとした時期にも楽しめる純米酒を教えてください。

正木:次におすすめなのは、こちらの『梅津の生もと 笊(ざる)』です。

編集部:こちらの純米酒はどんな特徴があるんですか?

正木:一番大きな特徴は、飲み幅が非常に広いことですね。しっかりと楽しく遊べるお酒です。
冷やしても、お燗で飲んでも、水や炭酸で割っても全部おいしく飲めちゃうんですよ。

梅雨の時期って、雨で憂鬱な気分になったり冷え込んで肌寒くなるときがあるじゃないですか。
そんなときに、笊でいろいろな飲み方を試すことで、気分を変えてお酒を飲む時間を楽しいものにできるんじゃないかなって思います。

また、肉やチーズ、タレを使用した料理、エスニックな料理とも相性が良いです。

編集部:味わいは濃厚ですか?

正木:そうですね。まるでお粥やグラタン?とも思わせる濃厚な飲み口なんです。また炭酸で割るとすっきりと飲めます。 レモンを搾ってもいけますよ。
温めても割っても崩れないので味の変化を幅広く楽しめるお酒です。

編集部:梅津の生もと 笊のおすすめの飲み方ってありますか?

正木:本当にさまざまですね。
そのままキンキンに冷やしてもお燗で飲んでも美味しく飲めます。

また3割ほど水で割るとよりマイルドな味わいになるので、笊を飲んでいる途中にお酒を加水し、燗で味をやわらげてあげてもいいですね。3割加水してからのお燗です。加水燗!4割でもOK です。
また、炭酸で割るとすっきりとした飲み口になります。 その際はレモン等をしぼってもOK.

寒いときはお燗または割水燗で、グビグビ飲みたい時は炭酸で割る飲み方がおすすめですね。

後は梅酒を漬け込むベース酒として笊を使っても旨い良いですよ。 にごり酒に漬け込む梅酒! これがなかなかハマる味わいなんですよ! 隠れたお勧めです!

さまざまな味の変化が楽しめる『梅津の生もと 笊』の商品詳細

夏バテしたときにも飲めるおすすめの純米酒

編集部:夏バテしたときにも飲みやすい、おすすめの純米酒を教えてください。

正木:はい、今回はこちらの『十旭日』と『竹泉』を紹介します。

十旭日

編集部:十旭日はどんなお酒なんですか?

正木:このお酒自体は旨さと軽やかさが両立した酒でなんです。
もともとは日本酒の屋外イベントのために作られたお酒なので、暑いなかでお燗でも杯が進む酒質設計になっています。涼をとりたいときにおすすめの1本ですね。
通常のお酒の度数は15度に対し、この酒は13度。
軽やかで料理の邪魔をせず、酒としての存在感もしっかり残っているので食事とも合わせやすいです。

編集部:どんな飲み方がおすすめですか?

正木:これはですね、温かいお燗で飲んでいただくのが一番なんです。

一般的に暑い時期はついつい冷たいものを飲みたくなるんですけど、暑さで体がしんどいときに冷たいものを飲みすぎると、余計にしんどくなっちゃいますよね。
身体を内から冷やしすぎない様にお燗で飲むことも私たちはおすすめしています。

十旭日はお燗でも飲み口がさわやかでしっかりと涼を感じられるので、夏バテ時にぴったりのお酒です。

お燗で飲んでも涼を感じられる『十旭日』の商品詳細

竹泉

編集部:竹泉はどんなお酒ですか?

正木:こちらも味幅があっても爽快で軽く飲めるお酒ですね。
きもとならではの奥行きある立体感のある味わいなんですが、暑い夏でも涼をしっかりと感じられる飲み口です。

米は田圃でコウノトリが育まれるような、「豊かで安全な米造り」との想いで
農薬や肥料などは慣行農法と異なる農法を行っています。

まだお酒の熟成期間が1年と短めで、3年後くらいに味がしっかりと形成されてゆきます。
味が形成されるまでの過程も楽しめるので長期間楽しめるお酒でもあります。

編集部:どんな飲み方がおすすめなんでしょうか?

正木:熟成期間もまだ1年程度の酒なのでお燗ではなく少し冷やすか、常温辺りが良いですよ。

3年にわたって味の形成を楽しめる『竹泉』の商品詳細

お中元や暑中見舞いなどのギフトで贈りたい純米酒

編集部:続いて、お中元や暑中見舞いなどで贈るのにおすすめの純米酒の紹介をお願いします。

正木:はい、今回はギフトでもらったときに嬉しいと感じる純米大吟醸酒を2本紹介します。
手ごろな値段でありながら、特別なときに楽しんでもらえるようなお酒をピックアップしてきました。

おすすめ①いづみ橋

編集部:ではまず1本目のおすすめを教えてください!

正木:まずご紹介したいのが、こちらの『いづみ橋 純米大吟醸』です。

編集部:いづみ橋の特徴ってなんですか?

正木:いづみ橋は、焼酎造りなどで使われる白麹タイプで醸したお酒をブレンドし、味わいにアクセントをつけています。白麹から生まれるクエン酸のシャープな酸味やさわやかさ、ほのかな甘みなどを感じられる点が特徴です。

近年、焼酎だけではなく日本酒造りのなかに白麹を取り入れようという風潮が増えてきました。新しいジャンルとして認識頂ければよいでしょう。
値段も5,000円ほどとお手頃なので、ギフトとして夏らしい日本酒をプレゼントしたい場合におすすめです。

おすすめの飲み方

編集部:いづみ橋はどんな飲み方がおすすめですか?

正木:冷やして飲んでください。
お酒単体でも爽やかで爽快な酸味を楽しめますので食前酒として飲むかオリーブオイル等を使用した前菜等とも合わせて飲むと美味しいですよ。シャーベットにかけてもよいですね。

暑さぐったりしているときに1~2杯飲むと、なんかシャキッとしそうでおすすめです笑

白麹の使用の『いづみ橋 純米大吟醸』の商品詳細はお問合せください。

おすすめ②竹鶴

編集部:次に、2本目のギフトにおすすめのお酒を教えてください。

正木:はい、こちらの『竹鶴』です。

編集部:竹鶴はどんなお酒なんですか?

正木:広島の竹原で造られたお酒で、味幅が広くどっしりとした飲み口の日本酒らしい純米大吟醸酒です。ご存知、竹鶴政孝さんの生家が醸す竹鶴としてあまりにも有名です!
一般的な純米大吟醸酒のイメージって、きれいで軽やかな口当たりだと思うんですけど、竹鶴はお米のポテンシャルを活かし、蔵のメッセージがひと口飲んでもビンビン感じるお酒です。

従って、瀬戸内の海で水揚げされた味わいしっかりある魚介類をはじめ、ソースやタレの利いた食材などとも相性が良いですよ。

編集部:じゃあ先ほどのいづみ橋とセットで贈ったら、食事前から食事中までしっかり日本酒を楽しめるというわけですね。

正木:そのとおりです。
同じ純米大吟醸酒でも大分タイプの違う2本なので、それぞれの楽しみ方ができていいんじゃないでしょうか。

おすすめの飲み方

編集部:竹鶴のおすすめの飲み方ってありますか?

正木:このお酒はお米の旨さや蔵のパッションを感じるならばぜひお燗で飲んでほしいですね。55度位が旨いですよ。
あ、すき焼きでもOKです。お肉と一緒に食べる際、脂をしっかりと口中で流してくれますよ。
この様に旨さあるお酒は平杯で飲むと更に美味しさを感じますよ!

味幅が広くお燗で飲むのがおいしい『竹鶴』の商品詳細

【夏限定】酒のはしもとで取り扱っている純米酒

編集部:夏におすすめの純米酒の紹介、ありがとうございます!
ここからは、酒のはしもとで取り扱っている、夏にしか購入できない純米酒のおすすめの紹介をお願いします。

正木:はい、夏限定のお酒はいくつかあるんですが今回はとっておきの2本をもってきました。

編集部:夏限定というと、夏以外では購入できないんですか?

正木:そうですね。基本的には5~8月ほどの短期間でのみ販売されるお酒です。
夏ならではの軽やかさ、爽快さとともに夏の味わいを感じられるので、私たちも楽しみにしているんですよ。

編集部:そうなんですね!さっそくおすすめを教えてください!

純米酒①日置桜 山滴る

編集部:山滴るはどんなお酒なんですか?

正木:まさに夏のお勧めのエース!

蔵の裏ラベルの文言をそのまま拝借すると、伯の夏の季語を題名とした夏季限定の純米酒。完全発酵の拘りの中に石清水の様な涼味を待つ生酒です。
まさにこのまま!瑞々しく爽快、ドライな味わいでも米の旨さがしっかりある。
飲んだときはふわっと味が広がって最後にスッと切れていくイメージですね。
契約栽培農家数馬さん生産のお米であることも味わい形成しているかと思います。

編集部:どうやって飲むのがおすすめですか?

正木:これは冷やして飲んでいただくのが一番ですね。
食事と合わせても美味しいんですが、繰り返しますが冷たいお酒は飲みすぎると体に負担がかかるので最初の1~2杯を冷たい山滴るで楽しんでから、途中で別の日本酒のお燗を飲むと体に負担をかけることなくお酒を飲めます。

編集部:山滴るはいつごろから購入できるんですか?

正木:大体5月の上旬ごろからですね。
毎年味わいが微妙に変わるので、その年ごとの味わいも楽しみにして下さい。

『山滴る』のポイント

  • 5月上旬から購入可能
  • みずみずしくすっきりとした味わいが楽しめる
  • 冷たくして飲むのが◎

すっきりとした味わいの『山滴る』を飲んでみたいという方は、ぜひ酒のはしもとまでお問い合わせください。

純米酒②夏のるみ子

編集部:夏のるみ子はどんな純米酒なんでしょうか?

正木:こちらは三重県で造られたお酒で、爽快で軽やかさのある味で夏らしい純米酒です。
搾ったばかりのお酒を14度まで加水したので軽やかさもありますが米の味わいもふわっと感じますよ。夏の肴と共に飲みたい酒ですね。

ボトルも涼しげなブルーの瓶に、漫画「夏子の酒」の原作者である尾瀬あきらさんが描いたラベルが印象的です。またラベルは随時、随時、花火ラベルに変わります。ラベルでも夏を感じる事が出来ます。
蔵元である森喜るみ子さんを元にラベルを描いている「るみ子の酒」シリーズの季節酒です。

編集部:おすすめの飲み方はありますか?

正木:これも冷やして飲むのがおすすめですね。
最初の1~2口は冷たい状態で飲んでから、手で少しグラスを温めるとまた微妙に味わいが変わるので味の変化を楽しめますよ。同じ酒でも様々な味の楽しみ方があります。

また飲んでいるうちに温度が上がり味変も日本酒の面白いところなんですよね。
ちなみに度数が14度なので飲みすぎには注意が必要ですね(笑)

編集部:夏のるみ子はいつごろから購入できるんですか?

正木:現在出荷中です!
夏にしか購入できない限定品なので、ぜひこの夏に楽しんでみてください。

『夏のるみ子』のポイント

  • 7月ごろから購入可能
  • 口当たりが軽く爽快さを感じられる夏らしいお酒
  • 最初は冷たい状態で飲んでから少しぬるくなった状態で飲むと◎

夏にしか味わえない季節限定の『夏のるみ子』を購入したいという方は、ぜひ酒のはしもとにお問合せください。

正木さんからのメッセージ

編集部:最後に、正木さんから読者に向けてのメッセージをお願いします。

正木:そうですね。
繰り返しになりますが、皆さん冷たいお酒を飲みたいと思われるかもしれませんが、暑さで体が疲れている状態で冷たいお酒ばかり飲むと、体への負担が大きくなります。

なので、たまにはお燗酒で飲んで元気に楽しく食とお酒を楽しんでほしいですね。

また、せっかくの機会なので日本酒らしい日本酒にも挑戦してほしいなとも思います。
最近のお酒ってしっかり冷やすこと前提で味のベースを感じる様に造られるお酒も多いのですが、日本酒は同じ酒でも温度違い、抜栓日違い(例えば・・・今、開栓したのか、前日したのか、数か月前なのか、1年以上前なのか)によってまた違う楽しみ方ができる点が魅力でもあります。

この夏は、ぜひ日本酒らしさを感じられる1本を飲んでみてはいかがでしょうか?

編集部:ありがとうございました!

 

今回紹介した日本酒一覧

酒名(URL) おいしい飲み方
神亀SWEET SQUASH 冷や
梅津の生もと 笊(ざる) 冷や~お燗
十旭日 お燗
竹泉 冷や~ぬる
いづみ橋 冷や
竹鶴 お燗
日置桜 山滴る 冷や
夏のるみ子 冷や

 

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